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暑いので・・涼を。










「暑いーっ」
残暑が続き暑い。キラがしんどそうに叫んだ。
フローリングに寝転べば日陰は涼しくて気持ちいいのだが、居間以外はエアコンの無いヤマト家では子供部屋は扇風機が便りである。
しかも部屋に双子以外にアスランがいるのだ。人口密度も上がっている。
「夏は暑いに決まっているだろ?」
「この暑さが平気なのはカガリくらいだよ。」
「一緒に育ってきてなんでキラだけ貧弱なんだよ!」
「熱中症になったらどうするんだよ。」
「水飲んでれば大丈夫だろ。」
「そんなのカガリだけだ!」
「人を宇宙人みたいに言うなよ!」
「・・・お前ら、真面目に宿題するつもりあるのか?」
アスランの声のあきれ声が二人を仲裁する。
「私は真面目にやってるぞ!」
素早くカガリが言い返す。
「アスランだって、カガリの宿題見てやるって言って、体力づくりしてただけじゃないか。」
カガリの宿題がアスランの家に行ってるのにも関わらず、終わっていないのはそれが理由。
「カガリのは大体めぼしついているからな。キラ、お前は工学レポートまだ半分だろ。」
そっちはかき続けるしかないんだからとっととやれとアスランは睨む。

残した宿題を8月の最後の週で片付けようとするのはこの双子の定番風景らしい。

下から来客の音がする。
「お邪魔します。」
と涼しい声がした。
「ラクス!」
カガリがひらり立ち上がり、待てととめるまもなくラクスを迎えに行った。

ラクスが何かお土産を持ってきたようでカガリが階下で喜んでいる。

「アスラン、キラっ、棒アイスだぞーっ。」
冷凍してぽきっと真ん中で折って切り離して食べたりするアイス。
こんな暑い日には最適だった。
「ナイスチョイス~。」
残りはまた冷やしておいて勉強終わってから食べる事にする。
「あ、アスラン、半分頂戴。せっかくだから違う味の食べたい。」
カガリが持っているのがソーダ味。アスランが取ったのは桃味だった。
ラクスに言うでもなくキラに言うでもなくまっすぐにアスランと半分こにしようとしている。
なにもキラとラクスがみている前でなんでそんな・・と体が硬直する。
「そんな嫌そうな顔しなくていいじゃないか」
「・・・そんなつもりは無い。」
断じてだ。
「どんだけ桃好きなんだよ~。」
「だから嫌とは言ってない。」
「二人はほっといて、ラクス交換しよう~。」
「解りましたわ。」
あ、そうかキラとラクスを気づかった結果であったかと思う。単に桃が食べたかっただけなのもあるかもしれないが。
ちょっとは意識してくれたのかな、いつもと変わらないから違うかと思いつつ、、カガリと半分にできるのはやっぱり気持ちが踊る。


ひんやりシャキりと氷のアイスは、いつもより甘い。



















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