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admin
電車に乗ってる時間が長かったのでちょびっと書いてました。
文化祭です。

あ、うろ覚えで台詞なので合っていないかもです。







文化祭当日。

『ああ、ロミオ、貴方はなぜロミオなの?』

恋する相手の名前を呟いた時、可憐な微笑みを見せた。
それでも好きなのと、その表情に誰もが魅せられる。


『君のためなら名を捨てられる』
ジュリエットがテラスでロミオとの出会いを思い出している時、ロミオが現れ軽やかに木を上る。


女子から黄色い歓声が上がった。
ジュリエットに出会う前は少年らしいやんちゃさをみせていたのに恋を知った少年は女子生徒達をうっとりさせた。
切れ長のメイクが尚更綺麗な印象を与える。美少年美少女の登場に舞台は華やいだ。

今回の文化祭の目玉の一つで一日に三度講演する大盛況ぶり

ジュリエットがラクスで、ロミオが・・カガリ。




*************


「無理だ」

アスランには珍しくできないと言ってきた。
「そこを何とか頼む。」
カガリが本気で土下座してくるのでなんとかしてやりたいが、できないもの・・・苦手すぎるのに応えられる自信がない。
「普通にラクスと読み合わせすればいいだろう。」
「ラクスと話すと私になってしまうし第一うますぎて引きづられるし、キラだとロミオってイメージないし第一姉弟であんな言葉言い合うの恥ずかしいだろ!!」
「俺だったらなんでいいんだ・・」
そんな台詞、自分だって恥ずかしい。そりゃカガリにむかって本番、だったら言えるかもしれないが・・・。
「ロミオっぽい!!ぐるぐる悩んでいる時!」
はつかねずみっぽいという。
「・・似てると言われても嬉しくないんだが。」
そう自身をカガリに評価されてたのかと思うと落ち込む。
落ち込まれてカガリがはっとする。
「たしかに・・・。勘違いして死んじゃうし・・」
さらに追撃がくる。余計に凹む。
ゴメンと、カガリが焦る。
「でもアスランは頼りにしてるし優しいし、特訓に付き合ってくれるし。」
死んじゃ嫌なんだが・・・とうなだれるカガリ。
続いた言葉は嬉しくて浮上したが今度はカガリが凹んでしまう。カガリは正直だ。だからあまり間違ってはいないのだろうし、己が凹むってことは結構あたってるのだろう。カガリをこれ以上責めるのもかわいそうだ。
カガリは舞台を成功させたいだけだし、相手はあのラクスなのだ。芸能界にいたこともある彼女に対抗しなければならない。それに愛の言葉を囁きあうのに自分以外の相手、それこそラクスやキラにだって譲りたくはないと思い始めてくる。
「わかった、付き合うから顔をあげてくれよ、ただし棒読みだからな。幻滅しないでくれよ」
幻滅されたら元も子もないので釘刺しておく。
「・・・・ありがとう!!アスラン!あ、晩御飯私が作るぞ!」
これは朝までやるのかと・・複雑だがやはりカガリの手料理が食べれるのはうれしい。そして普通に美味いのだ。
そこまで言われたらもう折れるしかない。
「なんどもいうけど演技なんかできないからな、どうすればいい?」
カガリから台本を受け取る。
「私がジュリエットのところを読むからロミオの台詞を読んでくれ・・・あ、そんなに女の子らしいジュリエットにはならないからな私も。それこそ棒読みかも・・」
あ、なんかお前の気持ちわかるかもと言ったので台本で叩く。
「とりあえず、やってみるか。」


まずカガリから読みだす。なんとも健康的なジュリエット。思わず、こんなジュリエットならいいかと思う、さっぱりしてて。
今までのジュリエット感が壊れていく。物語的にはまずいかもしれないがカガリのジュリエットがいいと思ってしまう。

「君のためなら・・名を捨てられる」

「君の恋人として相応しい名前で呼んでくれ」





文化祭の出し物が決まってからここ暫く、カガリは役作りでアスランを真似していた。
アスラン、女子に人気あるしいつも特訓に付き合ってくれるから役作りしやすいと思った。
メイクもアスランぽく、とリクエストをこっそりラクスに伝えていた。
その選択は間違っていなく誠実そうな綺麗な男になるカガリにクラスメイトも絶賛していた。


あの時、アスランがこの台詞に乗せた表情は・・それこそ何回も合わせてくれたから、すぐに思い出せる。
心が擦られような切ない痛み。


なんでアイツ、あんなに泣きそうに笑うんだよ。
ほんとにロミオみたいに見えた。





















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