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登山しながら妄想妄想ww




こんなときに忙しい。学級委員というのは。
あまり得意ではないのだが4月に成績のせいか全員一致で決まってしまったから。

班の順序で全員を整列させて、点呼をとる。トイレから戻ってきていない人もまだいるようだ。
学校で林間学校に来ていて浮き足立ってるクラスメイトとはなれて先生と打ち合わせたりするのは正直気楽ではあるけれど。

「ザラ!A班はOKだ!いつでも上れるぞ!」
と元気な声が立ってる自分に伝えてくる。
A班だけでなくおそらく他の班でもクラスメイトが来ていない子を把握しているだろう。
クラスメイトで多分一番元気なアスハさん。
スポーツは本当に得意で勉強もそこそこだし、いつも友達が集まっていく。
今日の山登りだって一番楽しみにしているだろう。
ちょっと自分の気持ちが浮上する。
クラスで一緒になってから、ちょこちょこと声をかけてくれる。
気安く話せる初めての女子だった。話し方は他愛なく、媚びた様子もなく。
女子と言うのは苦手だった自分を改めることができる。

彼女の方が委員に向いているともうが部活で休みがちになるほどのエース級のテニス部員だ。

先生の合図とともに山に登り始める。
先生の判断か、自分とアスハさんのいるAチームが1番後ろに配置された。

山は7合目までバスで来ているのにもかかわらず、急な勾配だった。
目の前に現れたがけのような道に大岩がたくさんあって、生徒たちを圧倒する。
毎年きているところだろうから安全だとは思うけれど。

さすがにへたばる生徒もいて、自然とうちのチームが面倒をみることになる。
「もう何だってこんなところ登らないといけないの・・!」
と横でおなじAチームのフレイが叫んでいる。
もともとこのチームに入れたのは正解だった。ヘタをするとペースを乱す。
そして自分は苦手な子なのがアスハさんの友達なので。
「普段ただでさえ運動してないんだから、むちむちぽんぽんになるぞ。」
「失礼ね!運動しているのにそう筋肉質になってないあんたに言われたくないわよ。」
カガリなんか一回頂上までいって戻ってきてもう一回行けば良いのよ、ととんでもないことを言われている。
そもそもずううっと会話をしていて十分フレイにも体力があると思うのだが。
「ちょっとやってみたいけれど、団体行動を乱すとザラにわるいだろ!」
と急に話題を振られる。
「・・アスハさんがやるならみんな見てみたいんじゃないか?」
「ちょっ、おまえ、敵側に回るのかよ!」
敵って・・誰がだ・・
「やるならザラ一緒に競争の方がおもしろそうだな。」
・・俺がいくこと前提なのか・・

・・ちょっと嬉しい気がする・・。

が、委員長だしそうもできないが。
「上の方に行くと道幅が広くなるから競争するならそこかな。」
「よし、フレイはスタート係で」
「・・、・・あんたたち馬鹿・・?」
さも本気で競争しようとしているのに、カガリはともかくアスランまで乗り気になってるのにフレイが驚く。

夜になにか聞きだせるかな?と思うフレイであった。




「絶対、カガリのこと好きだって、委員長。」
就寝時間になってフレイが気分が悪いふりをしてミリアリアとカガリと一緒に廊下にでて、フレイがカガリに進言する。
「そういうのやめろよ。ほんとかどうかわからないのにザラに悪いだろ。」
結局ほんとに競争して負けたカガリの機嫌は悪い。
「カガリはどうなの?仲良いじゃない。」
「どう、ってそりゃ良い奴だけど。・・面白いし。」
ちょっとごまかすように横を向く。
なにをどうしたらアスラン・ザラが面白い人間だと言えるのだろうか。
容姿端麗・成績優秀・スポーツ万能に財閥の息子という肩書きがありまくるそのなかに『良い奴』も『面白い』は無い。
カガリだって『部活重視だ!』っといってはばからない。
ミリアリアはいつもと違うカガリの反応の見逃さない。
いつも少年ぽいところが多々なのになんかこう女の子らしくも見える。
「なんか結構本気?なのかな、カガリ。」
「よくわかんないってば。」
そりゃそうだろう恋愛のれのじもこの歳になるまでまともにしてきていない。
「でも、面白いし、もっと話したいし、一緒に遊びにいきたいなとか思う・・。」
「なんだちゃんと好きじゃない。好きってそういうことよ。」
そうなのかな~~とカガリが体育すわりした状態で膝に顔をうめる。
「そうはいっても、競争率は高そうね・・」
「付き合えたとしたら下級生やら上級生から恨まれそう」
え、そうなの?ときょとんとするカガリに盛大にため息が二人の口から漏れる。
色恋に縁がないだけのことはある鈍さ。
そんなことになったら全力で守るけどねとフレイ。
なので教えておいた上で挑戦するかどうか。
挑戦、なんて言葉が浮かんだら、あれ、もしやこれはカガリが逆にやってみたいと思わせてしまうんだろうかとミリィは思う。今日の山登りみたいに。
そしてあっさりカガリは決意を決める。
「そんなに軒並み告白されても誰とも付き合っていないなら、アイツも忙しいんだろ。勉強とか。」
だったら私が告白しても同じだろうし、私も部活が忙しいから付き合うというのはなかなかできないし。
玉砕みたいなことをいっているが告白すれば上手くいくんじゃないかという確信がフレイとミリアリアにはあった。
これが本当に失敗しそうなら二人も止めているところだが、昨日の夕飯のカレー作りをしているときやキャンプファイヤーなどのカガリとアスランの雰囲気、もといアスランが他の人に対して比べて格段にカガリに対する態度が違うのだ。話やすそうというか、表情が緩んでいるというか。

「よし、じゃあ、明日早速がんばるぞ!」
「そのいきよそのいき。」
「タイミングは協力するからね。」

カガリは二人からエールをもらう。
明日、告白しよう。


*******


アスランはなかなか寝付けずにいた。
「(だめだ、一回トイレにでも行こう)」
一日目の夜も今日の夜も別のクラスの子に呼び出されて、告白された。
もちろん断った。
そこまではいつものことだったが、責める内容にアスハさんの名前があったからだ。
アスハさんのことが好きなの?と。
巻き込みたくなくて関係ない、と伝えたが、合っていたのだろうかと。
そのことで今後いじめられることはないだろうかと。

通路の電気は明るい。
目を瞬かせて明るさになれる。
と「きゃっ」という声が聞こえる。
「アスハさん」
「・・えっ、ザラ?!・・。」
彼女が旅館の角を曲がるところで誰もいないと思い込んでいたところ自分の部屋からアスランが出てきたので驚いたようだ。
しかも慌てた様子が可愛くて。
可愛くて、と思ったところで・・・きているのもパジャマとパーカーとか・・とうか寝泊りしてるんだもんなと続いて、・・激しい何かが体内をもんどりうつ。

「いや、ミリィとフレイを誘ったんだけど、星でも見に行こうと思って。山の中だからさぞかし綺麗だろうし。流れ星とか。」
やっぱ戻らないと駄目かな?と首を傾げる様子も・・
「・・目が冴えてしまったから俺も行く。」
「・・え・・?」
カガリが驚く。やはりそれなりに真面目で通ってるんだろうか。
「共犯というところはどうだ。」
「学級委員おろされるぞ」
「別にそんなことはないだろうし。でももともとあまり得意ではないんだよ。」
「謙遜謙遜。そういえばザラってなんでそんなに勉強しているんだ?」
「最初は親の言うとおりにしていたらだよ。」
「今は?」
「機器系の仕事とか、ロケット開発技師とか。」
おおおお!すごいと目を輝かせてくれる。
じゃあ、星空見ると燃えるな!
宇宙に行きたいというより作りたいなので星空にロマンはないけれど、どうやったら作れるのかを考えると面白いので燃えるという表現はぴったりだ。

靴を履いて湖畔の方に向かうともう街灯はなくて。
しかもついたとたん
流れ星が流れて、アスハさんが嬉しそうに飛び跳ねる。
可愛いとおもった。

しばらく星座や星やロケットの話をしていて、・・こんなに自分のことを話したのははじめてだなと思いながら、流石にもう寝ようかと話をまとめようと思った。明日は遊園地だから多少寝ていなくても問題はないと思うけれど。
アスハさんも頷いてくれた。
だけど、折り返す道の途中で足を止める。
「・・・えーと、ザラ君。」
「・・・?」
今まで君付きで呼ばれたことはないからだ。それで振り返る。
パーカーのすそをつかんで何かを言いよどんでいるが、意を決して向き直る。
「その・・、私はお前が好きだ!」
じゃな!、また明日!
っとダッシュで逃げようとする。
自分の反応が愚鈍でなくて良かった。
それとも条件反射か、カガリを捕まえる。
「あ・・、いや、その・・ごめん、でも初めててちょっとわけわからないけど、たぶん好きなんだろうっておもって、迷惑だろうから、、ただ私が好きだって言うことを知って欲しいというか。」
わたわたとカガリが言い訳じみたことを言っている。
そして逃げようとジタバタする。
手首はつかまれたまま。
「・・・俺も・・君が好きだ。」
え・・、とカガリは顔を上げて目の前の学級委員を見る。
捕まれた手首が引かれて、呆然とするカガリはあっさりとアスランに引き寄せられる。
アスランは左手でカガリの頬をなでて、顎をすくい、その唇にキスする。

「ね・・眠れないぞ・・・きょう・・。」
半泣きな様子でさえ可愛い。
「それは俺もだよ・・。」
「だ・・だめだ、あしたはヘリオハイランドなんだから、ジェットコースーター乗りまくるんだから。」
そこには国内最高峰のコースターが存在している。
多分だれにもカガリのペースにはついてい来れないと予想している。
「・・明日、途中からでいいから一緒に回らないか?」
「・・・じゃあ13時に。・・・。余計寝れない・・。・・緊張するよう」
緊張するを本人を前にして言うだろうか。
「・・・カガリ。」
戻り途中またキスする。名前を呼んで。こんなに積極的だったろうか・・とわが身を振り返る。
カガリが可愛いから仕方がない。
しばらくむーっと上目遣いで睨んでくるのも
掠めるように頬にキスされて。
「じゃ、明日!おやすみアスラン!」
と今度こそカガリからのキスに動揺して、颯爽そうと逃げる彼女を捕まえられなかった。


























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