FC2ブログ

admin
一部前にだしたのとかぶっています。






「え?」



「あ、おはよう!」

マディラの家から届けられた肖像画に似た人がいる。
だが、どの油彩も彼女の金色の髪を表現できないのではないだろうか。
天窓から降り注ぐ朝の光を浴びて輝いていた。

だが眩しく輝いていたのは彼女の笑顔のほうだった。



・・・彼女が、間違いなくマディラシトリン家の令嬢なら、今は自分の本邸で滞在しているはずで・・、自分の婚約者予定であり、そして断じて、朝食の準備をしている者ではないはず。


「朝から、体力つきそうな物作ってもらってるんだな!」
 給仕たちが準備しているところに来たのか、・・主人の自分が仮眠を取っていたためしばらく応接室にて待たせていたそうだが、そこから脱走して、アスランを探しに来たらしい。
そしたら食堂に当たってここで待っていればいずれくると思ったようだ。
できれば私の分もあれば欲しいのだが、と、この別邸の主人である自分に頼んでくる。

 ここ一年ほど飛空石を使ったエネルギーを開発していて、一昨日はその技術を盗もうとしたテロ組織の壊滅にばたばたしてしまった。
そんなことでこの研究を邪魔されてたまるかと、セキュリティ強化を明け方近くまで発明して設置までいって帰ってきたところだ。
「アスラン殿が忙しそうだから、朝早起きして馬でこっちに来てみたんだ。この方が手短にできるし、いろいろ護衛だの執事だのメイドだのを通して話すよりよっぽどいいしな!。」
時短は何事も重要だ!・・というのには賛成するが、やはりなんでこんなところに・・・というのが睡眠の足りない脳はループする。
「ちゃんと執事のニコルには行き先告げてあるから大丈夫だぞ。」
「・・・置き手紙・・で、ってことはないよな。」
「え、いや、だって!朝起こすのも悪いし!!」
彼女が慌てたのをみてアスランは天を仰ぐ。
ああ、おそらく本邸ではニコルが慌てているかもしれない。
ニコルだってそんなに朝をゆっくり寝ていることはしない、それよりも早く起きてこちらに来たということか。
「夜盗に会うとか考えなかったのか。」
「お前の領地内だろ。」
そう言われればもはや何も返せない。確かにこのエネルギー開発のため、国の支援付で領地内の警備はどの領地を上回っている。
まして自分の意識の中でプライドというものがある。
どうしてこの姫は対抗心に触れるのだろうか。というかこの姫は俺と結婚するためにきたんじゃなかっただろうかと、いろいろな思考が飛び交うがまだ眠気の取れない頭には不利で、

とりあえず、彼女用の朝食を給仕に頼んだ。


















管理者にだけ表示を許可する



| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2020 COMBINATION-G, All rights reserved.