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アスカガ中近世小説です。

とにかく洗面をして、髪を整える。
別邸にいるときの身支度は自分でしていた。できるだけ一人で物事を考えたいのと、やはりあまり人に触れられるのは好きではなく。
メイドたちの仕事を無くさないようにしつつも自分の周りは自分で整理をした。

いつもは言って来ない別邸執事のハイネも「お召し変え」をこっそり持ってきてくれて、服も多少気を使いながら、だんだんと頭が回ってくる。
本来なら出迎えないといけないだろうし、本邸で待って頂いた上、別邸にまで足を運ばせてしまったという事だ。執事のニコルを残しているので粗相はないだろうけども、自分の礼儀はなってないのを御令嬢に責められても文句は言えない。

まして相手はあのウズミ様のご令嬢だ。
貴族としての序列は直系に属する王族のアンバールでは下になるが、父の友人であり、両親を失ってから王都で世話になっていて、一年前のエネルギー開発へのプランニングにも後押ししてくれた。
また、親友のキラの父親でもあり、女王ラクスにキラを婿入りさせて事実上でも実力上でもNo.1だ。

今までにも縁談は合った。だが、是非うちの娘を、という言葉がくるたびにまだ早いという理由や格下だからと突っぱねていた。
しかし今回ばかりは今までの縁でアスランがウズミからの申し出を拒絶はできない。
会うだけ会うことにした。

幸いキラもウズミもアスランを理解してくれている。そんな二人と親兄であれば、他の婚約者希望よりいくらか付き合いやすいと推測もできる。
ただ、ウズミからもキラからも聞いたことのない妹姫をどう捉えたらいいのかわからなかった。
仲間うちからも聞いたこともなく社交会にきた事もない。
自分もあまり社交界にでないのでそのせいで会ったことが無いのかとも思ったりもしたのだが、それがなんなのか聞いてみることも出来ずにこの日にきてしまった。
そもそもウズミが自分に娘をくれてやる状況が、少し理解し難い。
両親もいない、テロの襲撃があってもこの開発をやめる気はないから危険も高い。両親はそれでなくした。
自分からしてみれば堂々とウズミの守りとキラと女王の守りを得れる。
得こそあれ、損はない。
この婚約を断わる理由がないのだ。
しかしいままで誰かを特別に好きになったことはなく、どちらかといえば避けてきた。
母親ゆずりのこの顔はどうやら女性が好むものらしく、面倒な思いを何度もしているので、進んで恋愛を望んだりしない。
忙しいのにかまけていろいろ先送りしたのだって今後ご機嫌をとらないといけないのが煩わしいからだ。

「・・そういえば名前覚えてない」


回り始めた頭はとりあえず今、一番大事なことを思い出した。





************

「カガリ・アキ・マデェラシトリンだ」

服装を普段着ではあるが正してアスランは戻ってきた。
本邸に書面を置いてきていて、結局名前がわからないままだったが、眩しい笑顔と共に握手を求められ宜しくな!と改めて挨拶してきた。数分前の悩みは消えてしまい・・しかも同僚や友人と話すような感覚で自己紹介をカガリ嬢はしてきた。
その様子はあまりにもイメージする貴婦人たちとは大きく異なる。
「アスラン・ジェイド・ヴィットリオ・アンバールだ。出迎えずにすまなかった。」
アスランのほうも社交界で男性に向かって挨拶するのに近い形でカガリに挨拶をし、握手を返した。
そしてそのことに気を悪くすることもなく、むしろ嬉しそうに笑顔を向ける。
「いいよ、仕事だったんだろ?。3日も泊まりこんで・・寝ていなさそうだがもう仕事は落ち着いたのか?」
「・・問題ない、と言いたい所だが、まだ安心はできないんだ。」
ここはもしかしたら安全じゃないかもしれない、というのを会話に含めた。これで大抵は帰りたいと言い出すはずだが。
だが、通常であればまだ安心できないなどと言わないのに、まして初対面の人間に弱みをみせるなどしない。

「顔色は良くないし、食べたら寝ろよ。ハイネから伝令くるようになってるんだろ?起こしてやるからそれまでたっぷり寝てろよ」

すでに執事の名前も把握済みだ。
自分は何一つ相手のことを勉強はしていない。
なのにカガリはほんとうに気にした風も無くハーブがちりばめられたパンをちぎっていく。
「女の子じゃないんだからめかしこまなくたっていいだろ?もっと早くこいよ」
食事が冷めちゃうだろ?と頬を膨らませる様子は、・・・子供みたいに。
けれどアスランがくるまで食事を待っていてくれたことに、懐かしい何かがこみ上げた。
だから
「そんなにお腹すいたのか?」
からかってみた。
「あ、あたりまえだ!」
何時に起きたと思っているんだ!さらに赤くなるので、・・・もっとからかってみたくなる。
「ニコルだって、起きるを待っててくれればお弁当ぐらい用意しただろうに」
「・・・うーー、・・それはなんか損した気持ちになるなあ・・・。」
と凹みだして、すぐに、じゃあそのお弁当をもって今度一緒に野駆けに行こうよと誘ってくれる。
そもそも彼女も乗馬用の格好だ。ドレスではなく。

ご婦人にお茶を誘われることはあっても、馬に乗りに行こうという姫はいなかったので新鮮すぎた。
先ほどからくるくるかわる彼女の表情にことことと揺れる何かがあるけれど、違う言葉で心で代弁した。


そう、

こども・・?自分にとって可愛いと思う存在だっただろうか。

・・からかう・・?そういう感情が自分にあったのか?



自分が知らない感情が溢れてくる。







> お久しぶりですー!ずっと我慢していた「喧嘩」の続きとアンバール様とマデェラシトリン様の続きを拝見させて頂きました!あとお山のお食事も~(喜)
> 凄く幸せですv喧嘩はカガリ様が、ああ・・・無印の頃のカガリ様って確かにこういう方だったよなあって。自然に気にしないで想うがままに振舞っているかに見えて、ごく当たり前みたいにアスランの願いを叶えてくれる。
> アスランは自分の望みですらよくわからない、利己的な感情ってものに本当に慣れない人だったから、そんなカガリの優しさや、天衣無縫な包容力に戸惑ったり苛立ったり、
> だけど可愛くて愛しくて・・・うう、やっぱり日向様は凄いなあ・・・。


こんばんはー!こんな暑い日が続くのにドーナッツ外に出してたらもったいないですよ~~~TwT
オカラドーナッツ好きですv。(いつもお豆腐やさんで買いますv)
(息子さんの反応が的確でした)

運命アスカガからはまった身としては無印アスカガは書くと新鮮で・・ただ、かなり状況によってはつっけんどんになるアスラン。でもそんな表情にするのもカガリだけというか、感情の発露というか。
いままで言われてこなかったことをカガリに突きつけられて動揺して答えがわからないうちに酷いことをいってしまって→またぐるぐるするという、がんばれアスラン・・。
カガリもそのぐらいじゃ負けずに、教科書をむけて「教えて」と態度をしめしてきたのはアスランは驚いたと思います。
普通なら「空気読んで引き下がるところ」なのかもしれませんが、引き下がっちゃいけないタイミングもあります。

運命じゃアスランはあまりこういう態度を取らなくなるけれど、でも感情が流れ出す(運命24話とか医務室とか)のはいつもカガリでカガリに結局は何かしら無印のころのように伝えられていると思います。








>
> 中世のお二人も素敵です。以前の朝食部分から繋がっているんですね。
> アスラン様が制御しているあれらのお話を伺った後だから、今の状況がよくわかります。
> そしてカガリ様、可愛い・・・・口調は男の子みたいなのに、やっぱり可愛い・・・。ちゃんとお人形さんのビジュアルで想像できてしまうお二人が堪りませんv
>
> しがらみと言うか、ほとんど義理で会ったようなものだったんですねえ、
> アスラン様は。だけど、カガリ様は素直にお友達になる気満々ですねv
> さあ。このあとはお友達扱いされて困るのはアスラン様だぞ~(笑)


ま・・まさにそのとおりでorz
このあとお友達扱いされて困るのはほんとうにアスランです。

とにかくテロに合わせたくないから人と関わりたくないということが彼の基本系です。
縁談ごとはむしろ結婚しなくていいやぐらいに思っていました。
家族を持つこと自体、アスランにとっては想像できないことで、想像したくないほど恐怖なのです。また失いたくないから・・・。

カガリはウズミお父様の言うことは大体あってると思っているので婚約には乗り気、とうかお友達が増える~というのがカガリの状態です。
婚約者がアンバールの生き残りの息子と聞いて、本当はもっと早く友達になっていたかったと思っています。
マデェラの屋敷の屋根裏部屋の天窓から燃えてるの見てますので・・。



> お山のお話はやっぱりいつ伺っても楽しいです。
> まだ暖かなお食事が美味しい気温なのかと思ったらビールって!
> うわあ・・・豪華だあと思いました。
>
> 色々本当に楽しい時間をありがとうございます!
> 暑い毎日が続いております。どうかくれぐれもご無理なさいませんように。
> 今日も本当にありがとうございましたv



山めしの感想ありがとうございます!
今回はいろいろ持ち込みました。
寝袋よりテントより「食べ物」が重いですv。

炎天下のなか片割れの娘と息子と遊んできましたv
いやはやアスランとカガリの子供に付き合ってるキラの心境ですv
(炎天下のなか3,4キロ散歩しました・・二日間も)




【2012/08/31 01:57】 URL | COMBINATION-G #-[ 編集]
このコメントは管理者の承認待ちです
【2012/08/30 23:07】 | #[ 編集]














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