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アスカガSSパロ続きです。・・が短いでう・・・。

アスラン視点です。



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傘の柄を取り返した時に触れた自分よりふた周り小さい手。
昔とかわらないくるくると変わる表情。
大雨でとてもよわった風情でいたのに、アスランが話しかけたらとても嬉しそうに、懐くように笑ってくれて、物凄く久しぶりなのにさっぱりと話が出来て。
昔みたいにじゃれる様にカガリの家につけば、鍵と一緒にタオルを出してくれて何気ない仕草で水分をふき取ってくれる。


「・・・・・・。」
自宅に着き、鍵をあけてのろのろと自室の二階へ上がる。
キラとカガリの両親同様自分の家にも人はいない。

玄関先でへたり込まないようにするのが精一杯で、部屋に着いたとたん雨水も拭かずにフローリングの床に転げ、ベッドに寄りかかる。
髪から滴る水滴がわずらわしいはずなのにこんなことは体は動くんだなと理性で思いながら、カバンからハンドタオルをとりだし胸に下がる守り石を掴んで一緒に口付ける。
「・・・・っ」
自分の中にある激しい感情に苛まれる。
久しぶりに会ったから、なおさら重症だった。



・・・久しぶりに間近でみたカガリは自分が知っているカガリだったけれど、外見は大人になっていて・・・・

・・・綺麗になっていた。

琥珀色の大きな瞳も・・雨なのに太陽のような金色の髪も、変わらないまま、艶を放っていて。
身長差で伏せられた視線とその肩にカガリの指の感触が脳裏に鮮明に反芻させられる。

「・・・カガリ・・。」


たぶんずっと好きだった。
天真爛漫な彼女に告白するのに、意気地がなかった自分とその感情の裏に同時に潜んでいた自分の情動を嫌悪して、彼女から離れた。


それでも、

それでも、あそこで帰ると言えた自分はだいぶ成長したのかもしれない。
あのままあがりこんでいたら、カガリに何をしていたか本当にわからないけれど。

彼女の機転でまた会える。話が出来る。
自分が誘いたかったなと思うが、ずっと避けることばかり考えてた自分は当然ながら糸口さえ見つけられず。
なにも気にした風もなくあっさりと約束にした彼女は凄くて、そういうところ大好きで。


・・冷えた体もそう思うことで、心は温かかった。


















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