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47話あとです。アスカガです。


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オーブ行政府より映像回線が回ってきて、まず第一艦隊を鼓舞したあとアスハ代表は第二艦隊のアークエンジェルに同じ回線を回してきた。
ブリッジにいたマリューとネオがカガリからの通信を受ける。
「・・・そうか、わかった。ラミアス艦長にあとは任せる。それでキラはラクスのところにいるのか?。」
「ええ、ついているわ。」
もう一人のラクスの死亡をアークエンジェルの艦長から聞く。
ラクスの振りをして楽しそうにしていたのと演説の邪魔をされたイメージがカガリのイメージだ。
ふとフレイという赤い髪の女性を思い出す。
ミーア・キャンベルもまた自身に夢をみた普通の女性なんだろう。
プラントの政府が護らなければならなかった一人。
・・・けどその夢を利用したんだ。

「(やっぱり議長は許せないな・・・。)キラに伝えておいてくれ、ラクスのそばにいろ、命令だ、と」
今アークエンジェルではキラの階級が一番上だ。
だがカガリならその上を行く。
「なんだか准将閣下と使い方がにているなあ。」
「ちゃんと伝えておくわね。」
まだ姉弟であることも思い出してないロアノーク一佐が感のいいことを言う。
マリューはくすりと笑うと、映像のカガリに向き直る。
「アスラン君には?」
「アスランにはこの通信を回してもらえないか?」
マリューが珍しいと表情を作る。
恋愛ごとを隠したがる二人だ。その片方が恋人の名前を簡単に求める。
いや、3艦同盟時もとにもどったと言うべきか、ただそこに昔にあった彼女自身の嫌味じゃないずうずうしさよりも、もっと堂々として。
「ええ、いいわ。・・アスハ代表も身体には気をつけて。」
「ありがとう、でも正念場だ。体動かしているわけでもMSに乗っているわけでもないんだ。2、3日徹夜したところでたいしたことないさ。」
「若いっていいねえ。」
「とっとと引退したくないならまだまだいけるとアピールしてくれよ、ロアノーク一佐。」
マリューさんが楽しそうに笑っている。ムウも苦笑するしかない。
じゃ、回すわね、と。



「アスラン君、いる?」
横になっていたアスランが身体を起こして、映像をオンにする。
サブカメラにカガリがいて目を瞬かせる。
「“ラミアス艦長、ありがとう。”」
そういって画面から艦長が消え、カガリの画像が大きくなる。

その勢いかどうかはわからないが、次の瞬間すごい勢いで画面を指をはじいていく。
かちんっと爪があたって鳴って、宇宙に届く。
「カガリ・・。」
「映像がわりと綺麗だからでこぴんしようと思った。驚いたか?」
「驚くもなにも当たらないだろう・・。」
「ちょっとよけたじゃないか。」
画面の向こう、してやったりなカガリが楽しそうに笑っている。
・・・その笑顔が今はとても和ませる。
「ミーア・キャンベルのこと、聞いたよ。」
急にカガリから本題をふられた。
「私も今なにを言ったらいいのか正直わからないけど、何も話さないよりは話したほうが今のアスランにはいいかなって。それに、・・議長は今いるプラントの国民を・・守る気はないのかなって、少し思って・・。」
自分の方が話を聞いてもらいたかったのかもしれないと、カガリはつぶやくように言う。
「デスティニープランの政策を先行させる為に、ミーアをアスランをラクスをシンを・・・、まだいるかもしれない人たちをと思うとぞっとする。」
そこに生きる人たちを守らねばならない政府が、その夢を望みを利用するなんて本末転倒だと。
「・・それに打ち勝つために空に上がったのにな。」
守れなかったよ、と悔しげにアスランはつぶやく。

カガリもすぐに言葉は続けられない。
カガリ自身守れなかった兵士が大勢いる。
だからこそ、落ち込んで止まっている間もいまはないのだということを、
力があっても叶わなくてただ繰り返し諦めずにいてようやく叶うのをアスランもカガリも良く知っている。
だから、通信をアスランに向けた。止まらないために。

「次は、・・守ろう。今度こそ。」

な!と泣いている様な笑顔に胸が締め付けられる。
今度こそシンを、守る、止める。

それをカガリが解ってくれる。


不意にアスランの指が画面に伸びる。


・・カガリの唇の位置に触れた。




「・・・?どうしたアスラン。」
カガリには画面が暗くなっただけで何をしているかどうかわからない。
「・・いや、・・・キスしたいなって思って。」
「・・っばかっ。」
それどころじゃないだろとか、そもそもでこぴんが当たらないって言ったのもお前で、それを言った癖に触ろうとするとかないっ、とカガリが慌てている。
「モニター越し?」
窓越しだとかあるじゃないかとかいってみるとカガリが調子に乗るな!と少しつり目の目の端をさらにつり上げて顔を真っ赤にして背をむける。
目線はこちらのままだけれど。
「ゴメン。」
カガリ相手だと少しだけ冗談が通じる。
けれど一応謝っておく。
カガリも身体をもとに戻して笑った。
「アスランもそのぐらい元気なら問題ないかな。・・そろそろ、自転の影響が出るかもしれないから」
「そうか。」
残念そうな声にならないようにアスランは意識した。カガリもそうだったから。

「アスラン。」

カガリがアスランの名前を呼ぶ。
自身の唇に手をあてて、モニター向こうのアスランへ、小さくキスをリップ音ともに贈る。
「・・カガっ・・・っ。」
じゃあ、気をつけて、とアスランが思わずカガリを引き止める前に通信を切る。

まさかカガリが投げキッスをしてくるとは思わなくて、キスを受け取ったアスランは赤面する。

「こういうキスの贈り方ってないんじゃないか・・・?。」
通信が入ってきたときと同じように寝転がった。
頭はカガリでいっぱいにさせられたが、自分が出来なかったことを反省するよりもいいかもしれない。


胸に下げている守り石を服の上から触れて握る。


握ったところが熱をもつ。力が湧き上がる。

自分は、諦めない。







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【2014/02/13 14:18】 | #[ 編集]














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